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震災から一年以上経った今、。 あの時感じた恐怖や警戒心、原発が今後どうなるか心配した日々、どこのボランティアに参加しようか、 何処に義援金を募金しようか、何処に物資を送ろうか、自分に何が出来るのか、、。 手探りの日々、 言葉を失った日々、。 真実を報道しないTVや新聞、。 そして時間が経った今、やっぱりTVでは今の東北や福島の状況よりも のんきな番組で溢れかえってます。 時には食べ物を粗末に扱った解せない番組もあり嫌になります。 本間にどうでもいいです、。 政治家の見え透いた嘘や、 人の心は二の次でお金に目がくらんだタヌキ親父達がはびこる国会、。 そんな世の中に不一致さを感じながら 久しぶりに小説家 村上春樹さんがエルサレム賞を受賞した時のスピーチを読み返してました。 忘れちゃいけない事、人として大切な事を熱く語ってます。 共感してもらえれば幸いです。 よければどうぞ。 村上春樹 エルサレム賞 受賞スピーチ↓↓↓ 「ここで、非常に個人的なメッセージをお話しすることをお許しください。それは小説を書いているときにいつも心に留めていることなのです。紙に書いて壁に貼ろうとまで思ったことはないのですが、私の心の壁に刻まれているものなのです。それはこういうことです。 「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」ということです。 そうなんです。その壁がいくら正しく、卵が正しくないとしても、私は卵サイドに立ちます。他の誰かが、何が正しく、正しくないかを決めることになるでしょう。おそらく時や歴史というものが。しかし、もしどのような理由であれ、壁側に立って作品を書く小説家がいたら、その作品にいかなる価値を見い出せるのでしょうか? この暗喩が何を意味するのでしょうか?いくつかの場合、それはあまりに単純で明白です。爆弾、戦車、ロケット弾、白リン弾は高い壁です。これらによって押しつぶされ、焼かれ、銃撃を受ける非武装の市民たちが卵です。これがこの暗喩の一つの解釈です。 しかし、それだけではありません。もっと深い意味があります。こう考えてください。私たちは皆、多かれ少なかれ、卵なのです。私たちはそれぞれ、壊れやすい殻の中に入った個性的でかけがえのない心を持っているのです。わたしもそうですし、皆さんもそうなのです。そして、私たちは皆、程度の差こそあれ、高く、堅固な壁に直面しています。その壁の名前は「システム」です。「システム」は私たちを守る存在と思われていますが、時に自己増殖し、私たちを殺し、さらに私たちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させ始めるのです。 私が小説を書く目的はただ一つです。個々の精神が持つ威厳さを表出し、それに光を当てることです。小説を書く目的は、「システム」の網の目に私たちの魂がからめ捕られ、傷つけられることを防ぐために、「システム」に対する警戒警報を鳴らし、注意を向けさせることです。私は、生死を扱った物語、愛の物語、人を泣かせ、怖がらせ、笑わせる物語などの小説を書くことで、個々の精神の個性を明確にすることが小説家の仕事であると心から信じています。というわけで、私たちは日々、本当に真剣に作り話を紡ぎ上げていくのです。 今日、皆さんにお話ししたいことは一つだけです。私たちは、国籍、人種を超越した人間であり、個々の存在なのです。「システム」と言われる堅固な壁に直面している壊れやすい卵なのです。どこからみても、勝ち目はみえてきません。壁はあまりに高く、強固で、冷たい存在です。もし、私たちに勝利への希望がみえることがあるとしたら、私たち自身や他者の独自性やかけがえのなさを、さらに魂を互いに交わらせることで得ることのできる温かみを強く信じることから生じるものでなければならないでしょう。 このことを考えてみてください。私たちは皆、実際の、生きた精神を持っているのです。「システム」はそういったものではありません。「システム」がわれわれを食い物にすることを許してはいけません。「システム」に自己増殖を許してはなりません。「システム」が私たちをつくったのではなく、私たちが「システム」をつくったのです。 これが、私がお話ししたいすべてです。 「エルサレム賞本当にありがとうございました。私の本が世界の多くの国々で読まれていることはとてもうれしいことです。イスラエルの読者の方々にお礼申し上げます。私がここに来たもっとも大きな理由は皆さんの存在です。私たちが何か意義のあることを共有できたらと願っています。今日、ここでお話しする機会を与えてくださったことに感謝します。ありがとうございました。」 今の現実の奥を、 今まで当たり前で安心信頼していた日本のシステムに対する警戒を、 そして世の中 金じゃないなら、。 じゃあ 何を大切にするべきなのか。 平和ボケせず、日々を前向きに、 明るく過ごしながらも今の東北や原発や今までの日本のシステムやこれからの日本について僕らは深く考えて行かなきゃいけない時代やと思います。 群青
by gun3tap
| 2012-05-14 01:51
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